ノンフロンとは?フロン・代替フロンとの違いや特徴について紹介!

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ノンフロンとは?フロン・代替フロンとの違いや特徴について紹介!

フロン・代替フロン・ノンフロンは、冷蔵庫などの冷房・冷凍装置に欠かせない冷媒装置です。
しかし、それぞれの特徴やメリット・デメリットまで把握していない方もいるのではないでしょうか。

今回は、冷媒に使用されているフロン・代替フロン・ノンフロン、それぞれの違いを紹介します。
この記事では、地球環境に与える影響の少なさを含めて注目を集めているノンフロンの掘り下げながら紹介します。

ノンフロンとは?フロン・代替フロンとの違いや特徴について紹介!

ノンフロンとは|フロンと代替フロンとの違い

ノンフロン・フロン・代替フロンは、どちらも冷房・冷凍装置に欠かせない冷媒装置です。
かつてはフロンが冷媒の主力でしたが、近年は環境や地球温暖化への影響から廃止傾向に進んでいます。

現在の主力はノンフロンです。

ここでは、ノンフロン・フロン・代替フロンのそれぞれの違いについて順番に紹介していきます。

1.ノンフロン|環境に優しく今後主力となる

ノンフロンは、プロパンガス・炭酸ガス・アンモニアなどのガス類に該当します。
ノンフロンの特徴は以下の2点です。

・オゾン層破壊を気にしなくて済む
・温暖化係数はフロンやノンフロンと比較すると圧倒的に低い

温暖化や地球環境への配慮が重要視されている昨今において、次世代における冷媒の主力として注目されています。
今後注目される冷媒装置といえば、ノンフロンになるのではないでしょうか。

2.フロン|環境への影響から全廃へ進んでいる

フロン(CFC)は大気中に放出されると成層圏まで上昇し、紫外線で分解されオゾンと反応しオゾン層を破壊します。

オゾン層には人間や動物に有害な紫外線を吸収する役割があり、オゾン層が破壊されると地上に届く紫外線が増加します。
紫外線の中には人間や動物に悪影響を与えるものもあり、健康被害を及ぼす可能性があり注意が必要です。

そのため、先進国では2020年、発展途上国でも2030年までに全廃を目標として廃止の方向に進んでいるのです。

3.代替フロン|温暖化への影響から縮小傾向にある

代替フロン(HFC、HCFC、PFCなど)は塩素原子を含まず、オゾン層の影響を及ぼしません。
ただし、代替フロンは二酸化炭素と比べると温暖化係数が高いため、地球温暖化対策の観点から注意が必要です。

フロンの抱えるオゾン層破壊をクリアしている点で注目されている代替フロンですが、現在はフロン同様で縮小傾向に進んでいます。

ノンフロンとフロン・代替フロンにおける環境問題とは

ここからはノンフロンとフロン・代替フロン、それぞれが環境に与える影響について紹介します。

・オゾン層に与える影響
・地球温暖化に与える影響

2つの観点から比較・検討するので参考にしてください。

1.オゾン層に与える影響

オゾン層に与える影響は、オゾン層破壊係数(ODP)をもとにした数値で測ります。
オゾン層破壊係数とは、オゾン層を破壊する最も強力なフロン物質CFC-11を基準にしています。
そして各フロン物質のオゾン分子分解能力を示す係数値です。

冷媒名 種類 オゾン層破壊係数
R-12 フロン 1
R-22 フロン 0.055
R-404A 代替フロン 0
R-134A 代替フロン 0
プロパン ノンフロン 0
イソブタン ノンフロン 0
炭酸ガス ノンフロン 0

オゾン層を破壊するのはフロンのみですが、ノンフロン・代替フロンはオゾン層に影響は及ぼしません。

2.地球温暖化への影響

地球温暖化に与える影響は、地球温暖化係数(GWP)で測ります。
地球温暖化係数とは炭酸ガスを1とし、温室効果ガスの能力を示す数値です。

代表的なものは以下のとおりです。

冷媒名 種類 地球温暖化係数
R-12 フロン 10,900
R-22 フロン 1,810
R-404A 代替フロン 3,920
R-134A 代替フロン 1,430
プロパン ノンフロン 3
イソブタン ノンフロン 3
炭酸ガス ノンフロン 1

ノンフロンとフロン・代替フロンを比較してみると、地球温暖化に与える圧倒的な差がわかります。

ノンフロンのメリット|温暖化係数の低さ

ノンフロンガスのメリットは、オゾン破壊係数0かつ温暖化係数が低い点とフロン管理工数削減の2点です。

フロン排出抑制法により以下の点検が義務付けられています。

・第一種特定製品:3か月に1回の簡易点検
・一定規模以上(7.5KW以上)の機器:1年または3年に1回の有資格者による定期点検

ノンフロンガスは、フロン排出抑制法の対象外とされています。
そのため、指定業者による回収や定期点検が不要です。
フロンガス利用時に必要とされていた管理・廃棄コストから解放される点が、大きなメリットです。

ノンフロンのデメリット|取り扱いの難しさ

ノンフロンは使用するガスの種類によって、取り扱いの難しさが異なる点においてデメリットです。

例えばアンモニア冷媒の場合は、冷凍や空調用で優れたコストパフォーマンスを発揮しますが、毒性や可燃性があります。
そのため、取り扱いには一定の知識や習熟が要求されます。

ノンフロンは環境への配慮が今後の課題

ノンフロンはオゾン層を破壊せず、地球温暖化傾向も低い点から、次世代の冷媒として注目されています。

ノンフロンには、自然由来のものとHFO冷媒の2種類があります。
それぞれ特徴が異なり、取り扱いに一定の知識や習熟が要求されるなどのデメリットがあります。

つまり、使用環境の整備や教育など環境への配慮が今後の大きな課題であるといえるでしょう。
地球温暖化の問題が深刻化している昨今において、注目の冷媒といえます。

まとめ

フロン・代替フロン・ノンフロンが環境に与える影響について、オゾン層破壊と温暖化係数の2つの側面からお話ししました。
環境に与える影響の観点から、今後はノンフロンが主流になります。

しかし、まだまだノンフロンには課題が多いため、道のりは険しく長いものになるでしょう。

ノンフロンの特徴を理解し、安心・安全に活用し環境問題とうまく付き合っていきましょう。

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