保温・保冷できるジャケットタンクとは?種類や断熱ジャケットも解説
「ジャケットタンクって何?」
「ジャケットタンクにはどんな種類があるんだろう?」
という方向けに、この記事ではジャケットタンクとは何か、仕組みや種類ごとの特徴を解説します。
さらに、ジャケットタンクに取り付けて使う断熱ジャケットについても解説しています。
ジャケットタンクについての情報が欲しいという方はぜひ参考にしてくださいね。
ジャケットタンクってどんなもの?
今回お話する「ジャケットタンク」ですが、聞き馴染みがないという方も多いのではないでしょうか。
ここからは、ジャケットタンクについて以下の事柄から解説をしていきます。
● ジャケットタンクとは何か
● ジャケットタンクの機能の仕組み
内部温度の変化が可能となるタンク
ジャケットタンクとは、通常のステンレスタンクの周りがジャケット(外側の層)に囲まれているタンクのことです。
このジャケットがついていることで、タンク内部の温度調節やタンク外部への断熱が可能となり、以下のようなメリットが得られます。
● タンク内部の温度効率を高めることができる
● タンクに直接触って火傷するリスクの低減
● タンクから発散される熱が空間に逃げにくくなる
上記のような効果を得たいという場合は、ジャケットタンクの使用を検討してはいかがでしょうか。
どのようにして内部の温度変化が可能となっている?
ジャケットタンクの内部温度の調節を可能としているのは、ステンレスタンクと外層間の隙間です。
タンクの外側に隙間があることで、タンクからの火傷やタンクの熱によって室温が高くなってしまうのを防ぐことができます。
また、この外層にウレタンやグラスウールといった断熱材を入れることで、さらにタンクからの熱を防ぐことが可能です。
加えて、この断熱はタンク内の温度を高めることにもつながるため、少ないエネルギーでタンク内の温度を高めることができます。
外層内に冷水を循環させることにより、タンク内の温度を逆に下げることも可能です。
タンク内の温度を調節しながら作業を行いたい場合に適しています。
ジャケットタンクの種類にはどんなものがある?
ジャケットタンクは、用途に合わせて様々なタイプを使い分けることができるようになっています。
ここからは、どんな用途でどんなジャケットタンクを使用するのが適切なのか、について解説します。
層内の水温でタンク内の温度が変化「二層ジャケットタンク」
まず紹介するのは「二層ジャケットタンク」です。
いわゆるジャケットタンクの一般的な形で、先述のように外層にどんなものを循環させるかによって柔軟にタンク内の温度調節をすることができます。
「平板型」と「鏡板型」の2つのタイプがあり、平板型は重さがあって取り回しにくい分低価格、反対に鏡板型は軽く扱いやすい代わりに高価格となっています。
層を増やしてさらに温度変化をさせやすくする 「三層ジャケットタンク」
次に紹介するのは「三層ジャケットタンク」です。
今まで紹介してきた「仁蔵ジャケットタンク」にさらに外層が追加されています。
この追加された外層には基本的に断熱材が入れられており、ジャケットタンクの持ち味である「火傷しにくい」「温度が室内に逃げにくい」「温度調節可能」という能力をさらに底上げしたものとなっています。
二層ジャケットタンクよりもさらに高い熱効率を求める方におすすめです。
内部状態をいつでもチェック可能「覗き窓付きジャケットタンク」
「覗き窓付きジャケットタンク」は、その名の通りタンク内を目視できる窓がついたジャケットタンクです。
タンク内部の状況をリアルタイムで確認できるため、タンクを開けず温度を保ったまま液体を目視して作業を行いたい方に適しています。
ジャケット部分は平板式となっており、重さの面では注意が必要です。
上部からの排熱を防ぐ「蓋付きジャケットタンク」
通常のジャケットタンクにももちろん蓋はついていますが、この蓋には断熱加工がされていません。
そのため熱が蓋に伝わり、熱が逃げてしまったり火傷をしてしまうリスクがあります。
そのリスクを低減させるため蓋に断熱加工を施したものが「蓋付きジャケットタンク」です。
蓋用ジャケットを取り付けることで、火傷防止や熱効率の上昇をより効果的に行うことができます。
このジャケットには、着脱自由なタイプやさらに熱効率を高めるために断熱板を貼り合わせたものなどいくつか種類があるため、ご自身の希望に合ったものを使用しましょう。
ジャケットタンクにつける断熱ジャケットとは
「今あるタンクにジャケットを取り付けることはできないのかな?」という疑問を抱く方もいるかもしれません。
柔軟性のある断熱ジャケットを取り付けることで、今お持ちのタンクの熱効率を高めることができます。
マジックテープで取り付けるようになっているため、特別な技術や時間がなくとも簡単に取り付けが可能です。
今あるタンクの熱効率を高めたり火傷の防止を行いたい方は、ぜひ断熱ジャケットの使用を検討してみてください。
まとめ
今回の記事では、ジャケットタンクとは何か、ジャケットタンクにはどのような種類や仕組みがあるのかについて解説しました。
どのような用途かによって、ジャケットタンクは使い分けを行うことが大切です。
ご自身がどのような作業を行いたいかに合わせた製造販売も行っていますので、ぜひご相談ください。