超純水とは?飲むには危ないと言われる理由について解説

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超純水とは?飲むには危ないと言われる理由について解説

「超純水って工業洗浄で使われるイメージだけれど、人が飲んでも大丈夫なの?」
このように思われている方は、この記事をぜひご覧ください。

超純水が飲むと危険だとされる理由を紹介します。

そしてその乏しい根拠と、飲み水としての安全性について解説します。
超純水を飲むメリットについても紹介するので、気になる方はぜひともご覧ください。

超純水とは?飲むには危ないと言われる理由について解説

純水よりも純粋な超純水

水道水を始めとした一般の水には、実はさまざまな物質が混在しています。
微生物のバクテリアから鉄さび、カルシウムやマグネシウムなどが混在しているのです。

超純水はその名の通り、純粋性を追求すべく、このような混在する不純物を極限まで無くした水です。
純水と明確に区別はできませんが、純水よりも限りなく純粋な超純水は、その特徴を活かして医薬品の精製・発電用タービンの動力・精密機器の洗浄などで使用されています。

超純水を飲むと危険とされる理由4つ

ネット上の記事によっては、超純水は体に良くないから飲まない方が良いといったものが見受けられます。
果たしてそれは事実なのでしょうか。
ここでは超純水を飲むと危険とされている理由を4つ挙げます。

①溶解力が高いから

事実として、超純水は物資を溶かす力の強い液体です。
それゆえに、体内に取り込んだ際、腸管粘膜を傷つけるのではないかと考えられたりしました。
その他、ミネラルが体内から溶け出してしまったり、浸透圧の影響を受けて腹を下してしまうと考えられていたりするものもあります。

②蒸留水の中では淡水魚は息絶えるから

たしかに蒸留水の中に淡水魚を入れると、時間を待たずして息絶えます。
そのため蒸留水同様に不純物を限りなく排除した超純水も、人が飲むと体に不調をきたすのではないかとの考えがあるのです。
淡水魚が生きられない水は、人にとっても良くないものに違いないという考えがあるのでしょう。

③ミネラルが入っていないから

超純水は不純物を極限まで排除した水ですが、その不純物の中には人間にとって無害であったり、むしろ有益なものも含まれています。
それが健康のために必要なミネラルです。

普通の水には入っているミネラルが、超純水では入っていないために、超純水は健康的ではないと思われている可能性もあります。

④美味しくないから

超純水は、はっきり言って美味しくはありません。
味という味がなく、しかもクセがなさ過ぎて逆に飲みにくいのです。
美味しくないから飲まない、飲用目的の水とは考えにくいという考えの方もいらっしゃるようです。

根拠の乏しい「超純水は危険」の理由4つを解説

ここまで超純水が危険であるという考え方についてご紹介してきました。
しかし、それには果たしてどれほどの根拠があるのでしょうか。

ここでは超純水が危険とされる理由について検証し、本当に危険なものなのかを確かめてみましょう。

①超純水状態は維持され続けない

超純水は溶解度の高い液体であるため、外気や唾液を溶かし込んでしまうので、体内に入る頃には純度が低下して害を及ばさない水になるという事実があります。

実のところ、超純水状態を保つことは非常に難しいのです。

そのため、超純水を飲んだとしても体内の腸粘膜が傷つけられたりはしません。
また体内のミネラルが奪われたり、浸透圧による影響で腹を下したりもしないのです。

②蒸留水の酸素不足がその理由

蒸留水の中に淡水魚を入れるとすぐに息絶えてしまうのは、実は蒸留水の中に酸素がないことがその理由です。
淡水魚は水中に溶け込んだ酸素を取り入れるため、空気を含まない蒸留水では呼吸ができません。

一方、人においては水中で呼吸をするわけではないので、淡水魚の問題は当てはまらないのです。
蒸留水同様に不純物を排除した超純水を飲用しても、それが理由で体に不調をきたしたりはしません。

③ミネラルは食事で補給すれば良い

超純水に健康に必要なミネラルが入っていないのなら、食事で補給すれば良いでしょう。
何も水での補給にこだわらなくても良いのです。

ミネラルでの栄養価を考えると、超純水では栄養価が乏しいといえますが、体に悪い影響を与えたりはしません。
水分の補給という割り切った目的の飲用としては、何も問題はないのです。

④何も含まれていないので味はしない

味がしないのは、余計な物質を一切排除しているからであり、水の美味しさを引き立てるカルシウムなども入っていないからです。
美味しくないと、飲み水としては敬遠してしまいますが体に害はありません。

有害物質が含まれていないという点を考慮して、状況によっては摂取しても良いでしょう。

超純水を飲むメリット

超純水はアレルギー体質の人や消化機能が弱い人にとっては優しい飲み物であるといえます。
アトピー性皮膚炎のようなアレルギー体質の人、そして胃腸に負担を感じやすいご高齢の方や胃腸機能が未熟な幼児などにはむしろおすすめの飲み物です。

味がないうえに飲みにくいことや、ミネラル不足が気にならない方であれば、有害物質が究極的に排除された超純水は水分補給として最高といえるでしょう。

まとめ

本記事では、超純水が危険といわれている理由について紹介しました。
危険であると言われるその理由を裏付ける根拠は乏しく、超純水は安全に飲み水として使用できることが今回の記事でご理解いただけたでしょう。

また、有害物質がまったく含まれていないことから特に、体に自信のない方や免疫に不安がある方にとっては飲むのに不安を感じにくい飲み物であるともいえます。
今後もし、体に優しい飲み物が必要であるとなった際には超純水を利用するのもいいのではないでしょうか。

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