エアコンの熱交換器とは?その仕組みや掃除について解説
エアコンといえば、いまや一家に一台の必需品となっています。暑い時期など、エアコンなしに生活することはできません。
しかし、長年エアコンを使用していると、だんだん涼しさを感じなくなることがあります。
これは、エアコンの汚れが原因です。このようなときには、エアコンの掃除を考えることでしょう。エアコンを掃除する時には、熱交換器の掃除を意識しなければなりません。
とは言うものの、
・そもそも熱交換器って何だろう?
・熱交換器の掃除方法がわからない
・熱交換器の掃除は自分でできるのか?
このような疑問を持つことも多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では
・エアコンの熱交換器とは何か
・エアコンの熱交換器の仕組み
・エアコンの熱交換器の掃除について
このような点について解説します。
この記事を読むことで、エアコンの熱交換器について理解が深まり、掃除をしなければならない時にどうすればよいのか分かるようになります。
それでは解説します。
エアコンの熱交換器とは
まず、エアコンの熱交換器が何なのか、この点について解説します。
エアコンの熱交換器はエアコン内部の空気を暖めたり、冷ましたりするために必要な部品です。熱交換器が無ければ、効率的な冷暖房はできません。
エアコンの熱交換器について理解を深めるうえで必要な特徴や役割についてさらに解説します。
エアコンの熱交換器の特徴
エアコンで使われる熱交換器は、薄いアルミ板でできています。このアルミ板が何重にも並び、ひとつの部品になっています。たまにテレビでエアコンのCMを見ることがありますが、その際に銀色の板状のものが細かく波打っている部品が映し出されていることがあります。これがエアコンの熱交換器です。独特な形状をしていて記憶に残りやすい部品です。
この部品をアルミフィンと呼ぶこともあります。
エアコンの熱交換器の役割
エアコンの熱交換器はエアコン内部の空気を暖めたり、冷ます役割があります。正確に言うと、エアコン外部の空気とエアコン内部の空気を触れ合わせることにより、エアコンで作られた涼しい空気や暖かい空気を部屋の空気に伝導させているのです。
熱交換器がなければ、部屋の空気を適切に調整することができません。そのうえ、エアコンで作られた空気だけでは非常に効率が悪くなり、電気代がかかるだけでなく適温になりにくくなります。
このように、エアコンの熱交換器は重要な役割を担っています。
エアコンの熱交換器の仕組み
エアコンの熱交換器の仕組みですが、非常に単純です。
言い方をかえると、熱交換器そのものが動作するわけではありません。
エアコンが取り込んだ室内の空気はエアコン内部で作られた空気と混ざり合います。この時、直接空気をかき混ぜるのではなく、熱交換器を通じて空気が触れ合っています。一般的に、熱は温かい方から冷たい方へ伝わります。このことにより、部屋の温度が冷まされることになります。これを熱伝導といいます。
非常に簡単な仕組みではありますが、これがエアコンにとっては重要なのです。
エアコンの熱交換器の掃除について
ここまで、エアコンの熱交換器について解説してきました。
実際に熱交換器を意識するときは、エアコンが効かなくなってきた時、すなわち、エアコンの掃除をする時です。
ここでは、エアコンの熱交換器の掃除について解説します。
エアコンの熱交換器の掃除が必要な理由
エアコンの熱交換器を掃除しなければならない大きな理由は、熱伝導の効率が悪くなるからです。つまり、ホコリやゴミといった物質がアルミフィンに付着することにより熱伝導効率が悪くなり、部屋が涼しくならない、もしくは暖かくならない、といったことが起こります。
そのため、エアコンの効きが悪くなった時にはフィルタはもちろんのこと、熱交換器の掃除も重要です。
エアコンの熱交換器の掃除の仕方
エアコンの熱交換器の掃除の仕方ですが、以下のとおりです。
・エアコンのコンセントを外す
・エアコンのカバーを開ける
・内部のフィルタを外す
・熱交換器に洗浄液をかけて洗い流す
作業そのものは簡単に見えますが、注意すべき点があります。
それは、洗浄液をかける際に他の部品に洗浄液がかからないようにすることです。
エアコンは簡単な作りをしているようで、実は内部に電気回路があり、配線がめぐらされています。こうした部品に洗浄液がかかると故障の原因になります。下手をすると感電しかねません。そのため、洗浄液の取り扱いに注意するとともに、エアコンの掃除をする際には必ずコンセントを抜いておくようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
エアコンの熱交換器は重要な部品であることがお分かりいただけたかと思います。
エアコン内部にあるアルミでできた部品で、熱交換器そのものが動作するわけではありません。しかし、熱交換器は最適で効率的な温度調整に欠かすことができません。熱交換器が無ければ、部屋が涼しくなりにくい、もしくは暖かくなりにくい、こうした事態が起こります。効率も悪くなり電気代がかかってしまうのです。
そのため、エアコンの効きが悪くなった、もしくはエアコンが汚れてきた、このような時にはエアコンの掃除をしましょう。
エアコンの掃除の際には、洗浄液が内部の他の部品にかかってしまわないように気をつけましょう。エアコン内部はいろいろな部品があり、専門知識を必要とすることから業者に依頼する方が確実です。
もし、エアコンの熱交換器の掃除がしたい、こう思った時には業者に依頼することもひとつの選択肢として考えるようにしましょう。