冷媒ガスの種類はどんなものがあるの?種類や環境への影響は?

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冷媒ガスの種類はどんなものがあるの?種類や環境への影響は?

冷媒ガスについて「なんとなく聞いたことはあるけど、詳しくは知らない」。これは、多くの人に当てはまるのではないでしょうか。ですが、冷媒ガスに関しては、地球温暖化やオゾン層の破壊といったいろいろな問題が関わっています。現代を生きる私たちにとって、考えていかなければならない問題でもあります。
今回は、冷媒ガスについてお話しします。冷媒ガスの詳しい内容は分からなくても、どういった種類があって何に使われているのか、またそれがどういう影響があるのかなど、知っておいた方がよい豆知識もありますので、ご紹介します。

冷媒ガスの種類はどんなものがあるの?種類や環境への影響は?

冷媒ガスとは、そもそも冷媒って?

冷媒ガスと聞くと「どんなもの?」と思う人が多いでしょう。ですが、この冷媒ガスは、私たちの生活の中で数多く活躍しています。分かりやすいところでいえば、エアコンや冷蔵庫があります。エアコンや冷蔵庫は、温度の上げ下げや冷却をするという働きをしていますが、この温度調節に一役買っているのが冷媒ガスなのです。液体が気体になるときには周囲の熱を奪い、その逆に、気体が液体になるときには周囲に熱を放出します。

このサイクルを活用してエアコンや冷蔵庫は温度調節をしているのです。冷媒には液体や気体がありますが、こうした家電製品の温度調節は、冷媒の冷凍サイクルが重要で、効率よくサイクルを繰り返すためには、特定の温度域を持つガスが使われているのです。冷媒ガスのことをフロンガスとも呼んでいますから、こちらの名称の方が分かりやすいかもしれません。

冷媒ガスの種類

冷媒ガスには大きく分けると3つの種類があります。

クロロフルオロカーボン(CFC)

古くから使われている冷媒ガスで、冷蔵庫や車のエアコンなどに用いられてきました。ただし、オゾン層を破壊してしまうという問題があり、現在では生産されていません。全世界で、環境に大きな問題があるという認識が一致しているのです。

ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)

クロロフルオロカーボンが生産中止となり、使用されなくなったことで、その代わりとして登場したのがHCFCです。CFCの代替という意味で、代替フロンとも呼ばれてきました。エアコンなどに多く用いられ、CFCに比べるとオゾン層への影響が少ないことから、一時は主流となっていましたが、オゾン層への影響がゼロではないため、全面廃止の動きになっています。そのため現在では代替フロンではなく、特定フロンと呼ばれています。

ハイドロフルオロカーボン(HFC)

ハイドロフルオロカーボンは、これまでのフロンと違い、オゾン層の破壊がない冷媒ガスとして誕生しました。現在はこのHFCが代替フロンとなっており、冷媒ガスの主流といってもよいでしょう。これまで同様、冷蔵庫やエアコンなど数多くの電気製品に用いられています。
オゾン層への破壊がないというのは非常に有効なのですが、他の問題点として、温室効果ガスの一つであるということが挙げられています。温室効果ガスは地球温暖化と大きな関係があり、異常気象や海水の温度上昇など、さまざまな異変の原因ではないかと考えられています。このHFCも今後の用いられ方が検討されていますし、新しい冷媒ガスの開発も進んでいます。

冷媒ガスはオゾン層に影響がある?

現在主流となっている冷媒ガスは、オゾン層への影響はないといわれています。以前に用いられていたものに関しては、オゾン層を破壊してしまい、そのオゾン層が薄くなってきている地域もあるとのことです。冷媒ガスがオゾン層を破壊してしまう原因は、塩素が関係しています。CFCやHCFCは、塩素を使った化学物質なのですが、その安定性が裏目となり、ほとんど分解されないまま成層圏に至ってしまいます。太陽から送られる紫外線で分解されると、オゾン層を破壊する塩素分子が出てしまうのです。

使いやすく安定性も高いということで活用されてきた冷媒ガスが「実は成層圏でオゾン層を破壊してしまっていた」という事実が明らかになり、全面廃止という流れになったのです。そして、現在主流の冷媒ガスであるHFCは、オゾン層への破壊がないという点で活用されていたのですが、今度は地球温暖化に影響を及ぼす温室効果ガスが発生してしまうという結果が明らかになりました。温室効果ガスと聞くと、二酸化炭素を思い浮かべる人も多いですが、HFCはなんとその二酸化炭素の数百倍から1万倍とのことなので、影響は大きいと分かるでしょう。そのため、現在ではそれに代わる冷媒ガスの開発が進められています。

新冷媒R32とは?

そこで登場したのが新冷媒R32です。これは、冷媒ガスHFCの種類の一つなのですが、温室効果ガスの発生が少ないとされ、新冷媒とも呼ばれているものです。冷媒というのは、混合冷媒が主なのですが、混合率が崩れやすいというのが難点でした。新冷媒R32は、単一の冷媒なので混合する必要がなく、単体で使うことができます。また、冷媒漏れがあっても追加するだけで同じように使えるため、安定性と使いやすさが備わった冷媒ガスといえるでしょう。

まとめ

冷媒ガスが地球に及ぼす影響を考えると、世界中での対策や協力が必要なことがよく分かります。現在もさまざまな分野で研究が進んでいますから、今後、環境にやさしい冷媒ガスが登場することを期待したいところですね。

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